素材条件
定期的にご来店いただいているお客様です。前回のヘアカラー施術から約1か月経過し、根元新生部は1センチ伸びています。白髪もちらほら混在している素材です。中間から毛先は若干褪色もしていて、ツヤも失われつつあります。お客様は最近寝不足が続いているということで、顔色も優れないので、頭皮をほぐしながら顔色を良くし、さらにリフトアップを目指します。
技術ポイント
ヘアカラーとヘッドスパの複合メニューになるため、ヘアカラー施術では髪への負担を最大限に軽減する薬剤選定を行っています。根元新生部は低アルカリカラーで優しく施術して、中間から毛先はトリートメントカラーで色味とツヤを加えます。ヘッドスパでは重力によって下がってしまった頭皮の筋肉に働きかけるところにあります。下がることでリンパの流れや血行の流れが悪くなりますが、しっかりとほぐして元の位置に戻してあげることでリフトアップして血液の流れも良くなり、自然とリンパの流れも良くなり、活性化して髪も頭皮もきれいになれる。これが最大のポイントです。施術時間はトータルで2時間30分のメニューです。
技術プロセス
カラー施術
・根元新生部のリタッチです。低アルカリカラーで根元新生部のリタッチを行います。
・中間から毛先の既染部に色味を補充します。トリートメントカラーを選択し、髪への負担を軽減します。
・乳化後に流します。
マッサージ
・頭皮全体に行き渡るように、ミヤビナ リラクシングオイルを塗布していきます。
・マッサージです。まずは下がっている頭皮の筋肉を元の位置に戻すことを目的にマッサージします。頭皮表面ではなく、中の筋肉を動かすイメージで進めます。
・頭皮全体をマッサージした後、首のリンパもマッサージしていきます。ここではリンパの位置をきちんと捉えて、流れを良くしていくことが目的になります。
・全体のマッサージが終了したら、オイルを流します。
ディープクレンジング
・高濃度炭酸配合の泡タイプシャンプー、ミヤビナ クレンジングソーダでクレンジングしていきます。洗浄成分ではなく炭酸の泡の力で毛穴の汚れを深くまで取り除いてくれます。さらに炭酸濃度が濃いため、血行促進の手伝いもしてくれる役割を担っています。
・揉み洗いすることで、最初のオイルマッサージで足りなかった部分もほぐすようにします。
マッサージクレンジング
・ミルクタイプのシャンプー、ミヤビナ クレンジングミルクSSでクレンジングしていきます。ここではヘアカラー施術をしているため、敏感肌用を選択しています。
・優しく汚れを落としてくれるので、いらない脂だけを取り除いてくれます。洗い終わった後の頭皮もみずみずしく仕上げられる洗いながらスキンケアできるシャンプーです。
・ここまでの工程でマッサージはしっかりしているので、ここでは優しく頭皮に負担がかからないように洗っていきます。
内部補修トリートメント
・ミヤビナ インナーメイクSで内部トリートメントをします。乾燥しやすい髪質のため、やわらかタイプを選択します。
・しっかりとトリートメント成分が毛髪内部に入るようにコーミングしていきます。
・その上からキューティクルを保護してくれるミヤビナ テクスチャーキュアを塗布します。同様にコーミングして毛先まで指通りの良い髪を目指します。
・流す前にタオルバスを行い、トリートメント成分がより毛髪内部に浸透するようにします。
・少し熱めのお湯で流します。ここではゆっくり当てることで沈静効果も求めます。
頭皮に潤い補給
・毛髪と頭皮に潤いを保つミヤビナ スキャルプローションSSを適量スプレーします。ここでは敏感肌用を選択しています。
・軽くマッサージして馴染ませます。