colon-p.net

(:p)opular menu

MEMBER’Sカラー

technique:亀井義文

サロンカラーに求められるのは持ち、ツヤ、深みのある色味、最小限のダメージなどです。これらを同時にクリアするのはカラー剤だけでは無理でしたが、処理剤を複合することで確実に結果を出すことができるようになりました。お客様からも「ヘアカラーなのに、トリートメントをしたみたい」と喜びの声をいただいています。現在ではベーシックなヘアカラーメニューに処理剤をミックスすることで、カラー比率は70%以上を維持することができています。サロンカラーの価値を感じてもらえるヘアカラーメニューです。

  • Salon: DEARiUM
  • Address: 東京都町田市原町田4-12-19 ネオマイム町田ビル1F
  • WebSite: http://dearium.jp/


show details

お客様の素材条件

2か月前にヘアカラー施術の履歴があります。毛先3分の1は褪色して黄味に傾き、耳下の内側は若干ムラ染まりになっています。また毛先はコテの熱によるダメージが蓄積している状態で、手触りが悪く、コーミングしても引っ掛かりが出てしまうほどです。

 

赤味を抑えながらアッシュ系を使ってベージュ系の方向にもっていきます。透明感やツヤ感、動きを感じる方向にしていきます。明るさは現状維持でクリア感をプラスします。中間と毛先の黄色い感じに統一感を出すのと、中が暗いのでキレイに染めます。引っ掛かりのある手触りの悪さも修正していきます。

 

技術ポイント

赤味を消しながらベージュ系の色味を提案します。トーンは現状を維持させますが、クリア感を出して動きや透け感を出します。毛先の褪色している部位と中間根元で塗り分けをしていますが、基本的にはワンタッチによるアプローチ。施術はシンプルでも最大の価値を生み出せるカラーです。前処理からカラー剤に添加する処理剤、乳化、そして後処理に至るまで、今までのヘアカラーでは表現できなかった仕上がりを実現します。

 

技術プロセス

前処理

12513820_1265342046814872_7691351901595399199_o

・スチームを全体に噴霧して水分補給と同時に、トリートメントが浸透しやすい土台をつくります。

・毛先のパサつきがある部位を中心に一浴式のトリートメントである、サロントリートメント~滑 smooth~を5倍希釈で塗布します。ムラにならないように絞りながらつけていくのがポイントです。

・さらにスプレイヤーに入れた精製水を全体に吹き付けます。こうすることで、さらにトリートメントが内部へと浸透しやすくなります。

 

カラー施術

12513820_1265342046814872_7691351901595399199_oJBEES

・毛先の黄色く褪色している部位だけは、微アルカリカラー剤に一浴式トリートメントであるサロントリートメント~滑 smooth~を5%、MASK001~潤 moist~を5%、MASK002~艶 gross~を5%ミックスし、1:1:1の割合にして塗布します。

根元から中間部位は、アルカリカラー剤を塗布します。アルカリカラー剤の総量に対して、MASK001~潤 moist~を5%添加します。髪の絡みを取る効果とツヤ向上が期待できます。

・同様にMASK002~艶 gross~を5%添加します。これは髪の水分バランスを整え、しっとりした質感を表現することができます。トータル10%の配合バランスにします。

内側にスチームを当てて熱を入れ、色ムラをカバーします。

15分放置後、ヘマチン配合の411Lght~補 supplement~をハケで塗布します。これは色の定着を促すのが目的です。

 

乳化

乳化時は、バッファー剤であるサワー~整 balance~をワンプッシュ加えたぬるま湯で乳化していきます。先に塗布したヘマチンとの相乗効果でさらに色味が定着します。

 

仕上げ

アートウォーター

キューティクルを引き締めながらクセのまとまりも良くするアートウォーター~軽 light~を全体に塗布してから、ドライ。

JBEES